イモムシとケムシ――。どちらかと言えば毛嫌いする人が多そうな昆虫ばかりを集めた図鑑が話題になっている。子ども向けの編集ながら専門書にも引けを取らない情報量で、売れ行きは好調だ。怖いもの見たさに手に取る大人も少なくないという。
この図鑑は、小学館の図鑑NEOシリーズの「イモムシとケムシ」(DVD付き、税抜き2千円)。国内の幼虫約1100種を掲載している。従来の一般向けの図鑑の数倍の詳しさで、高価な専門書と同等レベルの充実ぶりだ。
ページをめくると、色も形も様々なイモムシやケムシが次々に登場。よく見ればかわいいものや、思わず目を背けたくなるグロテスクなものもいる。
6月下旬に発売すると、ネット販売サイトの大手、アマゾンの「図鑑・事典・年鑑」部門で一時売れ筋のトップ10入り。年内には1万部に届きそうな勢いで、同社の図鑑としては「恐竜」「宇宙」といった定番のテーマと肩を並べる異例の売れ行きという。
企画のきっかけは4年前。編集…