(30日、高校野球北神奈川大会決勝 慶応7―5桐光学園)
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「野球は2死から」との格言を体現するような、慶応の攻撃だった。一回に簡単に2死を取られたが、下山の二塁打から好機を作り、根岸の内野安打が敵失を誘って先制した。二回も2死から、四球の直後の初球を宮尾がとらえて2点本塁打。計7得点のうち5点が2死走者なしから奪ったものだった。
チームは2死のカウント1ボール2ストライクから打つ練習を繰り返してきた。「苦しい状況でいかに打てるか」と主将の下山は言う。
昨秋の県大会は東海大相模に大敗し、今春は桐光学園に負けた。大会前にチームで掲げたスローガンは「TKO」。狙い通り、T(東海大相模、桐光学園)を準決勝、決勝でKOした第2回大会優勝の伝統校が10年ぶりに夏の甲子園に戻ってくる。(山口裕起)