北朝鮮による拉致被害者で新潟産業大准教授の蓮池薫さん(60)と妻祐木子さん(62)=新潟県柏崎市=が、拉致されてちょうど40年になる31日を前に、連名のコメントを発表した。
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1978年7月31日、東京の大学生だった薫さんが柏崎市に帰省し、地元で働く祐木子さんと市内の海岸を散歩中、北朝鮮の工作員によって拉致された。日朝首脳会談後の2002年10月に帰国した。
コメントでは「子供が日本に来るまでの26年間、私たち家族の運命は北朝鮮に翻弄(ほんろう)され続けました」と振り返り、「米朝関係の新たな展開の中、未来志向的な日朝関係の出発点となる拉致被害者全員の帰国」を決断するよう北朝鮮に強く求めた。