韓国と北朝鮮の将官級軍事会談が31日午前、板門店の韓国側施設「平和の家」で始まった。同会談の開催は6月14日以来、約1カ月半ぶり。文在寅(ムンジェイン)大統領と金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が4月に「板門店宣言」で合意した軍事的緊張状態の緩和策を中心に議論するとしている。
韓国側代表の金度均(キムドギュン)国防省対北政策官(陸軍少将)は31日朝、ソウルを出発する際、「南北間の軍事的緊張緩和と信頼構築の実質的措置を準備できるように最善の努力を傾ける」と記者団に語った。
板門店宣言では、緊張状態の象徴とされる韓国と北朝鮮を隔てる非武装地帯(DMZ)について「実質的な平和地帯にする」とうたった。韓国国防省は今月24日、DMZ内で兵士が常駐する哨戒所を段階的に撤去する方針を国会国防委員会に提出した資料で明らかにしており、議題の一つになるとみられる。(ソウル=武田肇)