救急救命医療の現場を描いた群像ドラマ「コード・ブルー」。第1シーズンの放送が10年前の2008年だった。最初は未熟な新人医師や看護師だった若者たちも、シーズンを経て成長した。物語の中の時間も現実と同じく10年が経ち、今回の「劇場版コード・ブルー ―ドクターヘリ緊急救命―」では彼らも後輩を指導する中堅になっている。
新人医師の時から高い技能と自信を持つ藍沢耕作を演じてきたこの人も、10年という歳月が「感慨深い」と言う。「10年前の藍沢は自分のことで精いっぱいでした。自分のスキルをどう上げるか、どうしたら早く名医になれるか。そればかり考えていた人間が誰かのための医者でありたいと願えるようになっていた」
「医は仁術」の格言通り、藍沢…