気象庁は3日、6~8月の気温や雨の状況を発表した。平均気温は東日本(関東甲信、東海、北陸)で平年を1・7度上回り、1946年の統計開始以降、最も高かった。西日本(近畿、中国、四国、九州)は1・1度上回り、過去2番目。降水量は7月の西日本豪雨の影響もあり、西日本の太平洋側などで平年を大きく上回った。
気象庁によると、7月中旬以降、日本の上空で太平洋高気圧とチベット高気圧が重なる状態が続き、気温を押し上げた。全国927の観測地点のうち、202地点で最高気温が観測史上1位(タイ記録含む)を記録。国内史上最高となった埼玉県熊谷市の41・1度(7月23日)をはじめ、岐阜県の下呂市と美濃市で41度、新潟県胎内市と東京都青梅市で40・8度を記録するなど、40度以上となる地点も相次いだ。
雨も多かった。西日本の太平洋側は平年の約1・3倍の降水量を記録。北日本(北海道、東北)の日本海側は約1・6倍だった。
今後の気温について、9月上旬までは北日本や東日本を中心に残暑が厳しいが、中旬以降は和らぐ見通し。降水量は平年並みか多いという。(桑原紀彦)