生活習慣病などの健康リスクを高める運動不足の成人は、世界に14億人以上――。こんな推計値が5日、英医学誌「ランセット・グローバル・ヘルス」に掲載された。WHO(世界保健機関)などの研究班が約190万人のデータを元に算出した。運動の機会を増やし、体を動かすことを促す政策が必要だとしている。
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調査は、168カ国の358集団の18歳以上を対象にした。WHOが勧める、1週間で2時間半以上のややきついと感じる程度の運動か、75分以上の激しい運動をしていない人を「運動不足」と見なした。国や所得による違いも分析した。
その結果、2016年時点で、運動不足の人の割合は、世界で27・5%(男性23・4%、女性31・7%)だった。収入が高いと運動不足になる傾向があり、低所得の国では16・2%だったのに対し、高所得だと36・8%だった。運動不足の割合は、01年から16年まで改善しなかった。
運動不足の人の割合が最も低い…