自動運転機能の付いたトラクターやコンバインなど「次世代農機」の開発が進んでいる。高齢化や担い手不足が深刻な農業分野こそ自動運転のニーズは強いと、農業機械メーカーではみている。
4日、新潟市郊外に広がる水田でコンバインが早場米の「こしいぶき」を刈り取っていた。運転席の作業員は両手を上げ、操作は一切していないが、コンバインは凹凸のある水田をまっすぐに進み、旋回やバックもしていた。クボタが12月に発売する自動運転機能付きコンバインだ。
人の運転で田んぼの外周を刈り取るとコンバインが水田の形を覚え、GPS(全地球測位システム)をもとに自動で残りの稲を刈り取る。タンク内のもみが満杯になると、トラックの荷台にもみを運び込み、再び刈り取りに向かう。無駄な動きを減らすことで、作業時間も1割短縮できるという。
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