台風21号による高潮で海水につかった車両やコンテナから出火する火災が、神戸市や兵庫県西宮市の沿岸地域で相次いだ。
台風接近どうする? 備え確認し、早めに避難を
水害への備えは? 台風に襲われたら、街で身を守る
神戸市東灘区の人工島・六甲アイランドでは、台風通過から丸1日が過ぎた5日午後5時すぎ、コンテナ5個が爆発音とともに炎上。東灘署によると、積み荷はマグネシウムなどで、海水と反応した可能性がある。5日未明にも近くで別のコンテナが燃え、4日午後には岸壁のそばにあった中古車16台が焼けた。
西宮市甲子園浜2丁目の中古車オークション会場で4日、流された車が次々に炎上した火災は焼損台数が約180台にのぼった。国土交通省によると、水につかった車はバッテリーなどから漏電を起こす可能性があるほか、ガソリンタンクが損傷していれば発火や引火の危険もある。日本自動車連盟(JAF)の担当者は「一見して大丈夫と思ってもエンジンをかけず、業者に確認してもらう必要がある」と話す。