法務省は6日、オウム真理教元代表、松本智津夫(麻原彰晃)元死刑囚(執行当時63)ら教団元幹部の死刑執行に関する文書の一部を朝日新聞に開示した。東京高検事務官らが執行当日に作成した「死刑執行始末書」も含まれていたが、「執行経過」の項目はすべて「黒塗り」だった。
松本元死刑囚らの死刑執行文書、ほぼ全て黒塗りで開示
オウム暴走、三つの転機 風呂場の「事故」から始まった
【トピックス】オウム事件、死刑執行までの流れ
6日に開示されたのは、松本元死刑囚ら、7月6日に執行された7人の執行に関する文書で、それぞれ①死刑事件審査結果(執行相当)②死刑執行命令書③受領書(死刑執行命令)④死刑執行報告書⑤公表資料――の5種類だった。①は法務省幹部7人が執行に了承したことを示すとみられる文書。上川陽子法相のみ手書きのサインで、ほかの6人は押印だった。②は法相から高検検事長あてに、③と④は検事長から法相あてに作成された文書で、「死刑執行始末書」は④に含まれていた。