NTT東日本は7日、北海道胆振地方を震源とする地震を受け、午後1時時点で道内の固定電話約12万7千回線が利用できなくなっていると発表した。停電が長引き、道内各地の通信設備の非常用バッテリーが切れたためで、同社は移動電源車で各地のビルのバッテリーを充電するなど、対策を進めている。
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北海道で震度7、道内の被害状況は
NTTは道内約600カ所に通信設備を収容するビルを持っている。6日夜から非常用バッテリーが切れるビルが増え始め、7日午後1時時点で59カ所まで増加。周辺のアナログ電話が計約6万回線、光回線を使った「ひかり電話」が計約3万3千回線、不通になっている。
一方、地震で回線が損傷し、震源に近い9町(厚真、むかわ、平取、日高、新冠、新ひだか、浦河、様似、えりも)の一部で6日朝から使えなくなっていた固定電話約3万4千回線は、同日夕方にいったんほぼ復旧したが、7日朝になって停電の影響で再び利用できなくなった。
また、「フレッツ光」などのインターネットサービスも道内で計約6万3千回線が使えなくなっている。
同社は道内のすべての公衆電話約5800台を6日から無料で使えるようにしているが、電源のない地域では利用できない。
NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの携帯電話は、道内の一部で依然、つながりづらい状態が続いている。