法務省の東京矯正管区が9月に開いた職員向けの駅伝大会で、川越少年刑務所(埼玉県川越市)の30代の男性職員が熱射病で死亡していたことが同省への取材でわかった。当時周辺の気温は30度超。飲み物を持って走ることは認められていたが、給水所はなかった。
法務省によると、大会は9月8日午後、荒川河川敷(東京都荒川区)で開催。職員390人(78チーム)が任意で参加した。5区間約24キロのうち、亡くなった職員は1区(約7キロ)で出場したが、約5キロ地点で倒れた。病院に搬送されたが、2日後に熱中症で最も症状が重い「熱射病」で死亡した。
法務省は「職員が亡くなった結果を重く受け止めており、今後の開催の是非については慎重に検討したい」としている。