沖縄県知事選に当選した玉城デニー氏(58)が3日、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設計画が進む名護市辺野古を訪れた。玉城氏は選挙戦で「辺野古移設反対」を主張。工事用車両の出入り口がある米軍キャンプ・シュワブのゲート前で、抗議行動を続ける約130人を激励した。
玉城氏が知事選当選後に辺野古を訪れるのは初めて。本人の希望だという。
玉城氏は辺野古移設の是非について、「裁判で争っても結論は出ない。皆さんは話し合いを求めてきた。今こそ日米政府に『民主主義の声に向き合うスタートラインに立とう』と呼びかけたい」と強調した。その上で「辺野古の(海の)埋め立ては民主主義を破壊する行為。世界中に『私たちのデモクラシーはここから始まった』と示すため、全力で行動したい」と語ると、大きな拍手と歓声が上がった。
移設工事は、県が埋め立て承認を撤回したことで止まっているが、抗議の座り込みは続いている。(編集委員・野上隆生)