障害者スポーツの総合大会、アジアパラが6日、インドネシア・ジャカルタで開幕する。途上国のパラスポーツ発展を目的に、1975年に大分で始まったフェスピック競技大会(極東・南太平洋身体障害者スポーツ大会)が起源だ。この約40年でパラスポーツのアスリート化が進み、国を挙げて強化を進める中国の競技力は世界トップ。一方、日本はその潮流に乗り遅れ、2020年東京大会を契機に巻き返しを狙う。今大会は2年後に向けた試金石となる。
アジアパラ開幕1カ月前の9月中旬、北九州市で開かれたパラパワーリフティングの国際大会。競技は下肢に障害がある選手がベンチ台で横になり、持ち上げたバーベルの重さを競う。
主役は中国勢だった。男女各10階級で男子は五つ、女子は八つを制し、四つの世界記録が生まれた。日本パラ・パワーリフティング連盟の吉田進理事長は「ベテランだけでなく2年後を見据えて若い世代も伸びていた。恐ろしい。強化面では日本の10年、いや20年先をいっている」。
日本が金メダルゼロに終わった2016年リオデジャネイロ・パラリンピックで、中国は参加国・地域で最多の107(閉幕時)を獲得した。その中国も80年代までは金メダル十数個と日本と同じレベルの存在だった。08年北京大会の開催が01年に決まり、強化が本格化した。
パラアスリート専用のトレーニ…