絢爛(けんらん)豪華な祭り屋台が街中を練り歩く「秋の高山祭」(八幡祭)が9日、岐阜県高山市で始まった。屋台1台が3年間の改修に入るため、全11台が勢ぞろいする「曳(ひ)き揃(そろ)え」はしばらく見納めになる。
午前9時、桜山八幡宮の参道などに鳳凰(ほうおう)や亀、馬などがきらびやかに飾られた11台がずらりと並んだ。国内外から訪れた観光客は漆や金箔(きんぱく)、繊細な彫刻など飛驒の匠(たくみ)の技に見入っていた。
午後6時からはちょうちんで彩られた屋台が闇夜を巡る「宵祭(よいまつり)」が昨年までと異なるコースで行われる。市は9、10両日で約20万人の人出を見込んでいる。(山下周平)