石破茂・自民党元幹事長(発言録)
日中平和友好条約から40年。「あらゆる覇権に反対する」ってどういう意味か、突き詰めて話をしたことはあるだろうか。「戦略的互恵関係」とは何ですか。これから世界が激変していくなか、日中がお互いお世辞を言い合ってもしょうがない。隔靴搔痒(かっかそうよう)の議論をしてもしかたない。本音で話すことを多くしていきたいなと思っている。
(相互信頼につなげるには)「外交を内政の求心力に使うな」ってことだと思う。環境、医療、福祉についてお互いに協力できることがたくさんあるだろう。互いの悪口を内政に利用するのではなく、互いに抱えている課題を共通の認識を持って取り組む関係が構築できることが大事かなと思う。(東京都内での「東京―北京フォーラム」で)