石川県能登町の山林に飲食店経営、喜多あき乃さん(30)=金沢市糸田1丁目=の遺体が遺棄された事件で、死体遺棄容疑で逮捕された自称飲食店経営、遠藤翼容疑者(28)=自称大阪市浪速区=が大阪市内の飲食店の売り上げをめぐって喜多さんともめていたことが17日、捜査関係者への取材でわかった。県警は動機につながる可能性があるとみて経緯を調べている。
捜査関係者によると、喜多さんは遠藤容疑者が経営を任されていたという大阪市内の飲食店の実質的なオーナーで、この店の売り上げなどで2人の間にトラブルがあったという。県警は死体遺棄容疑で逮捕した飲食店従業員、岡本充治容疑者(44)=自称大阪市浪速区=と、喜多さんへの傷害容疑で逮捕した飲食店従業員、佐藤祐樹容疑者(27)=金沢市藤江南1丁目=は遠藤容疑者から指示を受けていた疑いがあるとみて調べている。遠藤容疑者は「関係ない」と容疑を否認しているという。また、県警は同日、岡本容疑者の供述に基づき遺棄に使ったとみられるスコップを石川県内灘町の草むらで見つけて押収した。