米グーグルが中国での検索事業の再参入に向けて検索エンジンの試作を行っていることを、同社のスンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)が初めて明らかにした。グーグルは2010年、中国政府による検閲に反対し、中国での検索事業から撤退しており、今後、米国内でさらなる議論を呼びそうだ。
ピチャイCEOは15日、サンフランシスコでのイベントで、「グーグルが中国にいる場合は、どんな形になるのかを学びたいと思っている。(そのための検索エンジンを)社の内部で作っている」と語った。
検索エンジンの試作プロジェクト「ドラゴンフライ」の存在は、8月に米ネットメディアの報道で明らかになった。社員らが「中国の検閲に協力するのは倫理に反する」と内部で抗議していることが表面化するなど、物議を醸し、米議会でも問題になっていたが、グーグルはプロジェクトの中身を明かしていなかった。
ピチャイ氏は「条件がどのよう…