ホタルのゲノム(遺伝情報)を解読した結果、光る能力をどう手に入れたのかが分かった、と基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)の重信秀治特任准教授(ゲノム生物学)や中部大の大場裕一准教授(発光生物学)らの研究グループが発表した。ホタルの発光の仕組みを応用した技術は、医療やバイオの世界で活用されており、ゲノム情報は技術改良に役立つという。 研究結果はオンライン科学誌「イーライフ」に16日、掲載された。 ホタルの体は、体内の「ルシフェリン」と呼ばれる物質と「ルシフェラーゼ」という酵素が反応して光る。研究グループの解析の結果、ルシフェラーゼ遺伝子は脂肪酸の代謝に関わる酵素の遺伝子が起源とわかった。この遺伝子は光らない生物にも存在し、長い時間をかけて何度もコピーされる中で重複し、その一つがルシフェラーゼに進化した。 さらに、ルシフェラーゼがもう一度、遺伝子重複を起こすと2パターンに分かれ、卵やさなぎが光るタイプと、成虫で光るタイプに進化した。これらの進化は1億年以上前に起こったという。 研究グループは「ヘイケボタル… |
ホタルの光る能力、起源が明らかに ゲノムを解読
新闻录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语
相关文章
量子コンピューター、多彩な方式 「幻の粒子」使う案も
陸上動物、手足の水かきなぜ消えた? 酸素がカギ
「男の強さ」幅利かす社会、紛争が起きがち 戦士に特権
「男の強さ」幅利かす社会、紛争が起きがち 戦士に特権
海底3億6千万平方キロを探れ 30年までに地図作成へ
「地上の太陽」なお夢の途中 核融合実験炉、南仏で建設
日本の科学力低下…問題は?処方箋は? 識者に聞いた
国立大の論文生産性低い? 財務省の分析に大学反発
研究力の失速、研究費減とは無関係? 専門家に聞く
「平成」の30年、日本の科学を振り返る 井村裕夫さん
本庶さん講演 若者が「研究者になりたい」と思うように
日本人が苦手「L」「R」 数日の訓練で聞き分けられた
「根拠ない情報」、どう向き合う? 江川紹子さんに聞く
畑のイモ、手間かけずに収量増でウハウハ?
女性の研究者事情、カナダでは? 首席科学顧問に聞く
身近な発想を評価、未来の科学の夢絵画展の入選作決まる
燃料搬出は4年遅れ 福島第一原発、廃炉の現状と課題は
ゲノム編集の双子、脳の機能も強化? 「予測不能」
本庶さん会見「あなたのおかげと言われると、うれしい」
午後4時に返信止まった本庶さん もしやと思った同僚
ノーベル受賞決まった本庶さん、無言で一礼して会見場へ
ノーベル医学生理学賞に本庶佑・京都大特別教授
「関西が健康・医療の先進地域と示した」 関経連が祝福
基礎科学「も」でなく「が」 本庶さんが語った重要性










