戦中から現代にかけて金融機関や百貨店などが配った「粗品」約800点を紹介する展覧会「粗品?粗品! 時代の空気感を映す」が17日、兵庫県西宮市鳴尾町1丁目の武庫川女子大・学術研究交流館5階ギャラリーで始まった。12月5日まで。
銀行がキャラクターグッズとして配った「キューピー人形」に、「オサムグッズ」を手がけたイラストレーターの故・原田治さんのキャラクター商品のコップ、百貨店が贈ったガラス製の灰皿やクリスタルガラス風のプラスチック製食器……。会場には多種多彩な品々が並ぶ。戦時中に大日本国防婦人会の分会が配った扇子なども飾られる。
展示品は、2009年に亡くなった大阪市東住吉区の高齢女性が自宅で保管していたもので、同大が寄贈を受けた。粗品と書かれたのし紙や包み紙がついていたり、企業名などの表示があったりした約1800点の中から選んだ。女性が受け取った日や入手した経緯を日記などに書きとめていたことから粗品が作られた年代が特定できたという。
選定にあたった同大付属総合ミ…