レギュラーガソリンの価格が、2014年11月以来となる1リットル当たり160円に迫っている。日本エネルギー経済研究所石油情報センターが17日発表した15日時点の全国平均は159・6円で、前週から2・1円値上がりした。イランに対する米国の経済制裁の実施が近づき、原油価格が上昇したことなどが影響し、7週連続で値上がりした。地域別では、19都道府県で160円以上になった。
ただ、来週は値下がりすると同センターはみている。先週の世界同時株安の影響で原油価格がいったん下がったためで、石油元売り各社は今週末以降の卸価格の引き下げを小売店に通告しているもようだ。
一方、サウジアラビア人記者の殺害疑惑を巡ってサウジと西欧諸国との関係が悪化すれば、供給不安が広がって原油高につながる可能性もあり、その先は不透明だという。(桜井林太郎)