太陽に最も近い惑星・水星を調べる日本の探査機「みお」が、南米・仏領ギアナのギアナ宇宙センターから20日に打ち上げられる。7年かけて約90億キロを飛行し、謎が多い水星の磁気圏探査に挑む。
月に水資源、新データ次々 各国が競う探査、日本は?
水星は、地球と太陽のおよそ3分の1の距離を回っている。昼間は表面温度が約430度になる一方、夜は零下約170度まで冷え込む。地球のように磁場があるが、詳細はわかっていない。これまで水星に接近した探査機は、米国のマリナー10号(1974~75年)とメッセンジャー(2011~15年)だけだ。
今回打ち上げるのは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機みおと、欧州宇宙機関(ESA)の「MPO」。日欧による共同の探査で、イタリアの天文学者の名前から「ベピコロンボ計画」と名付けられた。「みお」は船が航行する水路や航跡を表す言葉で、航海の安全を祈る愛称として公募から選んだ。
2機は欧州のロケットで打ち上…