宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」が15日、小惑星「リュウグウ」への着陸に向けた2回目のリハーサルで、高度22・3メートルまで接近した。必要な機器の動作確認にも成功し、来年1月以降の着陸に向けて一歩前進した。
特集:はやぶさ2の軌跡
はやぶさ2は14日午後11時50分、高度20キロの探査拠点から降下を始め、15日午後10時44分に、これまでで地表に最も近い高度22・3メートルまで近づいた。高度の測定に初めて使った「レーザーレンジファインダー(LRF)」も正常に作動したという。
1回目のリハは9月10~12日に実施したが、高度約600メートルで高度計がレーザー光の反射を感知できなくなり、接近を中止していた。当初は10月下旬の着陸を目指していたが、リュウグウの表面は想定より岩が多いことが分かり、着陸の精度を高めるため延期していた。
はやぶさ2の公式ツイッターでは「またひとつ、プロジェクトは強くなりました」とつぶやかれた。
10月24~25日に3回目のリハを実施し、着陸場所や時期を正式決定する。(浜田祥太郎)