日本は18日までに、25年連続となる核兵器廃絶決議案を国連総会の第1委員会(軍縮)に提出した。昨年に続き、今回も2017年のノーベル平和賞の授与理由となった核兵器禁止条約に言及しなかった。米国の「核の傘」に頼る日本政府の姿勢を示したものだ。
核といのちを考える
日本は1994年から決議案を提出。今年の交渉は続いており、文言は修正される可能性がある。
関係者によると、今年の決議案は、昨年7月に122カ国の賛成で採択された核兵器禁止条約に直接言及していない。昨年の会合では、核禁条約は「無視できない画期的な出来事のはずだ」(コスタリカ)と失望を表明する国があり、第1委員会の採択時で賛成国を前年の167から144に減らした。日本は核保有国と非保有国の双方から理解を求め、なるべく多くの賛成国を集める方針だ。
また、今年の決議案も昨年同様…