東京医科大の入試で女子受験生らが不利になる得点操作が行われた問題で、受験生約20人が29日にも、同大に成績開示や受験料返還、慰謝料などを請求する。「医学部入試における女性差別対策弁護団」が24日、発表した。
同弁護団によると、請求するのは、2006~18年度に東京医大を受けた女子受験生。請求内容は、①個別の成績開示②受験料の返還③不当な受験をさせられた慰謝料10万円(1年度につき)④地方から上京して受験した場合は交通費や宿泊費の支払い――の4点。2週間以内の回答を求める。
成績開示などの結果、不正操作がなければ合格していたと思われる受験生については、予備校費用など更なる請求も行う。同弁護団には100件以上の相談が寄せられており、今後も請求を行うことを検討している。
同弁護団は11月23日、都内で当事者説明会を開く。また、10月24日から、活動費を得るためのクラウドファンディングも始める。目標額は250万円で、印紙代や交通費などにあてるという。(山下知子)