名古屋城天守木造化に関する名古屋市の文書が黒塗りになって開示されていないとして、名古屋市民オンブズマン(代表・新海聡弁護士)は、市に対して黒塗りをせずに開示するよう求める審査請求をした。
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請求は23日。新海代表によると、開示を求めているのは河村たかし市長が6月13日に文化庁を訪れた際に手書きしたメモ。市情報公開条例に基づいて開示を請求したが、市は大部分を黒塗りにして公開したという。
名古屋城天守木造化に関する文書のほとんどは事実上非開示になっているといい、新海代表は「異議を申し立てないと市の情報公開はどんどん劣化する」と指摘。「非公開にする理由が一番ない」とみるメモの開示を求めたといい、「木造化に賛成、反対という前に、情報が出ないことを問題提起したい」と話した。