シリアの過激派組織による拘束から解放された安田純平さんが25日、トルコ・イスタンブールから日本へ帰国するトルコ航空の機内で朝日新聞の取材に応じ、「自由になれたのは本当にうれしいです」と語った。
安田さんは、黒いTシャツにサンダル姿。エコノミークラスの通路側に座っていた。頭髪は短く整えられているが、ひげが長く伸びた状態。少し疲れたような表情だが、健康状態はほぼ良好とみられ、はっきりした口調で取材に答えた。
3年4カ月間の拘束生活のうち、約8カ月間は高さ1・5メートル、幅1メートルの独房に監禁されたという。「虐待状態がずっと続いていた。精神的な負担もかなりあった」と説明した。
2016年からは「解放する」と連日言われたが、独房の両側に見張り役がいて、1日24時間身動きができなかったという。「何一つ音を立ててはいけない。指を動かして関節がなったらダメ。寝ている間に体が動いてもダメ」。過酷な環境をそう振り返った。
「食事が来ないとか、缶詰が来ても缶切りを持ってこないとか、そういう嫌がらせがあった」とも。目の前で別の監禁被害者とみられる人が暴行される現場も目撃したという。
体調の異常は感じていない。た…