中国広東省珠海で23日、珠海と香港、マカオ(澳門)をつなぐ世界最長の海上大橋「港珠澳大橋」(海底トンネルも含め約55キロ)の開通式が開かれ、中国の習近平(シーチンピン)国家主席が出席した。総工費は約1100億元(約1兆8千億円)。中国政府が主導する経済圏構想の中核プロジェクトだが、香港・マカオの高度な自治を保障する「一国二制度」への影響を懸念する声もある。
24日の開通を控えて開いた式典には、習氏のほか、香港とマカオの政府トップも出席。中国共産党指導部で香港・マカオ政策を担当する韓正副首相が「大橋を広東省と香港、マカオを結ぶ『民の心の橋』にしよう」と語り、社会や経済の仕組みが異なる香港・マカオとの融合を訴えた。
大橋の建設は構想から30年を…