JR東海は24日、2020年度の営業運転への投入を目指し、浜松工場(浜松市)で8両編成での走行試験をしている東海道新幹線の新型車両「N700S」を報道陣に公開した。
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N700Sは機器の小型化、軽量化で16両以外に12両や8両など様々な編成にできるのが特徴。東海道新幹線では8両編成の予定はないが、海外展開するうえでメリットがあるという。
また、床下にリチウムイオンバッテリーを搭載。地震などで長時間停電した場合も、トンネルなどから安全な場所に自走できるシステムを高速鉄道では世界で初めて備えている。
16両の基本性能試験は終えており、浜松工場で10月から8両での試験を実施。走行安全性やパンタグラフによる集電性などを測定機器を積み込んで調べている。バッテリーによる自走は16両での低速の試験を9月に同工場で実施済み。来年度は時速30キロでの走行を試みる。(大島具視)