米航空宇宙局(NASA)は30日、太陽系の外にある「第2の地球」を探してきた宇宙望遠鏡「ケプラー」の引退を発表した。9年間で2681個の系外惑星を発見したが、燃料が尽きた。今は地球から1億5千万キロ離れた場所にあり、今後太陽の周りを回り続ける。
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ケプラーは、惑星が太陽のような恒星を横切る際に起きるわずかな光の変化から、地球サイズの系外惑星を探す。1980年代から構想され、2009年3月に打ち上げられた。11年には、地球型生命に不可欠な液体の水が存在できる「ハビタブルゾーン」に初めて惑星を確認。惑星は「ケプラー22b」と名付けられた。
13年に姿勢を制御する機器の故障で観測を一時中止し、引退の懸念もあったが、新たな姿勢制御方法を編み出して観測を続けた。昨年にはケプラーの観測データから、太陽と並び最多となる八つの惑星を持つ恒星が見つかった。
ケプラーの観測結果からは、夜…