大阪大は30日、2020年度の一般選抜入試から、受験生に対して、大学入学共通テストで導入される英語の民間試験を受けて一定の成績を出すことを出願資格とすると公表した。国立大学協会が示したガイドラインに沿った対応となる。特別な事情で民間試験を受けられない場合については今年度中に検討するとしている。
国大協は20年度以降の入試の共通テストで、英語の「読む・聞く・話す・書く」の4技能を測るため、民間試験の導入を決め、各大学に出願資格とするか、英語の試験に加点するよう求めている。民間試験には、受験生の住む地域や経済的な状況によって受験環境に格差が生まれるなどと懸念を示す大学もあり、東京大は成績提出を必須としない基本方針を9月に決めている。(波多野陽)