仙台市青葉区の宮城県工業高校1年の男子生徒(当時15)が8月、市内の自宅で自殺したと生徒の父親(44)が31日に記者会見を開き、明らかにした。担任の厳しい指導が原因になった可能性があると訴え、県教育委員会に第三者委員会の設置を求めた。
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父親によると、男子生徒は夏休み最終日の8月21日、自室で自殺しているのを母親が見つけた。遺書はなかった。6月ごろ、担任の男性教諭が男子生徒に「こんなのはリポートじゃない」などと書き直しを厳しく指示し、その間の部活動を禁じた、と父親は説明している。また担任は弔問の際、夏休み前に別の件で男子生徒を叱ったと父親に話したという。父親から要望書を受け取った県教委は第三者委の設置を検討すると表明した。
また県教委は「遺族が公表を望んでいない」と学校から報告を受けたとして、男子生徒の自殺を明らかにしていなかったが、父親は「そうは伝えていない」と話し、見解が食い違っている。(井上充昌、高橋昌宏)