HTB北海道テレビ放送の開局50周年記念ドラマ「チャンネルはそのまま!」の撮影がこのほど終了し、ヒロイン役の芳根京子さんやゲスト出演した大泉洋さんらが会見した。
ドラマは北海道のローカルテレビ局を舞台に、破天荒な新人報道記者、雪丸花子が巻き起こす騒動を描いたコメディー。撮影は9月上旬から札幌・南平岸のHTBの旧社屋を丸ごと使って、約2カ月続けられてきた。この収録を最後に旧社屋は役割を終える。
6日にあった会見で、芳根さんは「スタッフもキャストも家族のように温かく、笑いが絶えない現場でした。まだ終わった実感がなくて、取り残しているシーンがあるのでは?と思うほど」と語り、「花子は最後まで成長しない存在でしたが、そんな彼女に背中を押してもらって私自身が成長できたと思います」と、時に涙を見せながら撮影を振り返った。
花子の同期を演じた札幌出身の飯島寛騎さんは「いろいろ悩んだこともあったが、自分が真面目にやれば笑いが起こるという発見もあった。間違いなく面白い作品になったと思う」。
ドラマには「水曜どうでしょう」などでHTBと縁の深い大泉さんら「TEAM NACS」のメンバー全員がゲスト出演する。農業NPO法人代表を演じた大泉さんは「スケジュールが3日しかないのに、セリフが山ほどあって驚いた」と笑わせ、「この社屋の最後の撮影に参加できて感謝している。20歳の時から通い始めて25年、青春時代を過ごした場所なので寂しさもありますね」と語った。
総監督を務めた「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督が「“こんな面白いドラマをテレビはまだ作れるんだ!”と驚いてもらえる傑作ができた」と自信を見せるドラマ全5話は来年3月放送予定。ネット放送のNetflixで先行配信される。(山内浩司)