韓国プロ野球の王者を決める韓国シリーズの第6戦が12日、ソウルの蚕室野球場であり、SKワイバーンズが斗山ベアーズを下して2010年以来、8年ぶりの優勝を飾った。日本ハムでも指揮を執った米国人のトレイ・ヒルマン監督が初めて、日韓で頂点に立つ監督になった。
ヒルマン監督は昨年からSK監督に就任。12日に優勝を決め、選手たちの手で宙に舞った。インタビューでは、日本ハム監督時代の2006年にリーグ優勝を飾った際、日本語で「信じられない」と語ったことを紹介され、韓国語で同じ意味の「ミドゥルス・オプソ」と話し、喜びを爆発させた。
SKの球団関係者によれば、ヒルマン監督は、「上から目線」が多い韓国人監督と違い、選手とコミュニケーションを積極的に取り、褒めて伸ばす手法で選手の能力を引き出したという。昨年5位だったが、シーズンでは2位に躍進。プレーオフを勝ち抜いて、韓国シリーズではシーズン優勝の斗山を撃破した。
ヒルマン監督は高齢の父親を看護するため、今シーズン限りで退任する。「日本でも韓国でも、良い思い出を作ることができた」と語ったヒルマン氏。17日には北海道旭川市で開かれるイベントに出席する予定だ。(ソウル=牧野愛博)