週末、東京都世田谷区の笹原小では、女性たちのサッカーが行われる。グラウンド内外から指示が飛び、真剣に勝利をめざしている。でも、初心者も多く、緩さと温かさが共存している。
世田谷mamaリーグ。
地域のサッカー少年団に所属する子どもの母親たちが、「自分たちもやろう」とつくったチームを中心に、2002年に6チームで始まった。今年は18チームに膨らんだ。
「子育てをしながら、素人でもサッカーを身近なものとして楽しめるよう、規則に配慮している」と、リーグを開くキディ文化スポーツ振興会事務局長の樋口好章さん。同会は、世田谷を中心に活動する非営利団体だ。
選手資格は原則、30歳以上の女性。8人制の20分ハーフだ。交代は無制限で、再出場もできる。スライディングタックルや相手GKへの接触は反則。けがにつながりやすい衝突を避けるためプレー制限を厳しくしている。
一方、ユニホームは2種類持つ必要はなく、相手と色が重なればビブスで解決する。指輪もはずすのが望ましいが、「太っちゃって結婚指輪が取れない」という人もいて、絶対ではない。
子どもの発熱など、何かと自分…