福岡市長選は18日投票され、現職の高島宗一郎氏(44)=自民支持=が、新顔で共産党市議団事務局長の神谷貴行氏(48)=共産推薦=を破って3選を決めた。投票率は過去最低の31・42%(前回38・73%)。
高島氏3期目へ、政党頼らず 福岡市政の主導権固め狙い
高島氏は同日夜、集まった支援者に「アベノミクス(の恩恵)を、一番背に受けて成長してきたのが福岡市。この勢いを止めてはいけないと、3期目を託していただいた」と述べた。
選挙戦では、国際会議やスポーツイベントの招致、国家戦略特区を使った都心部の再開発の促進といった2期8年の実績を強調。人口増などを念頭に「都市の成長と生活の質の向上の好循環が始まった」と訴えた。
安倍政権とのパイプもアピール。自民党本部が選挙戦終盤の15日に、党県連の頭越しに「支持」を決定したほか、麻生太郎副総理も最終日の応援に駆けつけ、後押しした。
神谷氏は、高島氏が公約に掲げたJR博多駅と博多港を結ぶロープウェー構想などの大規模開発を批判したが、浸透しなかった。