中国全土から集まった大学生が日本に関する超難問のクイズに挑む「全国大学日本知識大会」(日本科学協会、北京大学主催)の決勝が18日、北京で開かれた。大学生たちは頭を抱えながら正解を出して、観衆を驚かせた。
109大学から勝ち抜いた3人一組の8チームが団体戦を競ったほか、個人戦も行われた。歴史や政治といったテーマのほか、アニメや芸能などの問題も。「山上憶良と最も近い時期に活動した人物は?」「アララギ派の中心的存在の斎藤茂吉が唱えた歌論は?」といった内容が日本語で出題された。
団体戦で優勝した北京の対外経済貿易大学の宇文志鴻さん(22)は「難しかった。夏休みから準備したが、優勝できるとは思わなかった。日本の文化を中国に紹介する仕事に就きたいので、日中関係がさらに良くなってチャンスが増えてほしい」と滑らかな日本語で話した。
個人戦は北京大学4年生の邱碩さん(21)が優勝した。(北京=西村大輔)