三菱電機が社内の品質基準を満たさないゴム部品を使った製品を出荷していた問題で、出荷先に東海道新幹線の車両が含まれていたことがわかった。走行前など電源がないときに、パンタグラフを架線に接触させるために上げる装置として使われていた。運行するJR東海は、三菱電機による検査の結果を踏まえて「安全性に問題はない」(広報)と判断し、今のところそのまま使い続けている。
JR東海によると、今月になって三菱電機から「ゴム部品で約束した品質検査をしていなかった」と報告があった。三菱電機側で改めて検査をしたところ、安全性の問題は見つからなかったという。検査不正があった製品が使われている車両数などは調査中としている。