ネットオークションに漫画を架空出品し、8千円をだまし取ったとして、群馬県警は21日、京都市右京区太秦西野町、無職森龍彦容疑者(39)を詐欺の疑いで逮捕し、発表した。「生活費を稼ぐためだった」と容疑を認めているという。
サイバー犯罪対策課によると、森容疑者は昨年4月30日、少年漫画の名前を挙げて「全63巻完結セット」「ノークレームノーリターンで」などと出品を装い、落札した東吾妻町の男性に落札代金と送料計8千円を振り込ませた疑いがある。漫画が届かず、男性が被害届を出して発覚した。
使われたIDは森容疑者の親族名義で、口座は他人名義だった。県警が21日、森容疑者の自宅を捜索したところ、少年漫画全63巻のうち1冊だけが見つかったという。ほかにも森容疑者本人や他人名義の5口座にネットオークションサイトから計110回215万円の振り込みがあったといい、同課が調べている。