米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画をめぐり、安倍晋三首相と玉城デニー沖縄県知事が28日午後に首相官邸で会談する。10月の知事就任以降、2回目の会談となる。菅義偉官房長官が27日午前の記者会見で明らかにした。
本土との溝、基地問題の行方は…沖縄はいま
菅氏は「今月末で当初予定の話し合いの期限を迎えることから、改めて面会し双方の考え方について意見交換する」と述べた。会談に先立ち、28日午前に杉田和博官房副長官と謝花(じゃはな)喜一郎副知事が辺野古をめぐる集中協議の最終会合を都内で行う予定。沖縄県側の求めで始まった集中協議は今月3回開かれたが、議論は平行線が続いている。
辺野古沿岸部の埋め立て工事は、県による埋め立て承認の撤回で中断されたが、防衛省の効力停止申し立てを石井啓一国土交通相が認め、今月1日に再開。県はこれを不服とし、今月末までに国地方係争処理委員会へ審査を申し立てる見通しだ。