今夜も島唄に酔いしれる 大阪のリトル沖縄、100年——贯通日本资讯频道
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今夜も島唄に酔いしれる 大阪のリトル沖縄、100年

「まだまだ勝手に関西遺産」


みなさん、日帰りで沖縄旅行へ行きませんか。え、そんなの無理?大丈夫。大阪市内には、沖縄の食文化と芸能文化が根付く「リトル沖縄」があります。


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11月中旬の週末の夜、「リトル沖縄」と呼ばれる大阪市大正区にある沖縄料理店「うるま御殿」はにぎわっていた。JR大正駅からバスで15分ほど。お世辞にも交通の便が良いとは言えない住宅街の一角に、大勢のお客さんが訪れる。


ここでは毎晩2回、ショーが開かれる。料理を楽しみながら沖縄民謡、島唄の生演奏、琉球舞踊が目の前で繰り広げられる。


店主の川上清満(きよみつ)さん(61)は沖縄県名護市に近い今帰仁村(なきじんそん)で生まれ育った。若い頃、映画「トラック野郎」にあこがれ、トラック運転手になるため、友達のいた大阪に移住。一方、子どもの頃から弾いていた三線を披露する場が欲しいと思い、1996年、うるま御殿を開いた。


当初はトラック運転手と掛け持ちで、遊びのつもりで始めたので客が1人でも楽しく演奏した。それが今や、リトル沖縄を代表する人気店になった。


区によると、区内の人口の4人に1人が、沖縄から移住した人をルーツに持つなど、沖縄に関係している。区によると移住が始まったのは100年ほど前。当時、沖縄で食糧不足が起き、仕事も少なくなったため、定期航路があった大阪に来る人が多かった。大正区には紡績、木材加工、造船などの工場が集まっていた。


現在のリトル沖縄について、大正沖縄県人会の花城哲治(はなしろてつじ)さん(55)は「勘違いされることがありますが、沖縄の街並みはありません。リトル沖縄とは、沖縄の食文化、芸能文化が根付いている街です」と説明する。


その雰囲気を味わえるのは、うるま御殿からすぐ北のエリアだ。複数の沖縄料理店、沖縄風のホルモン店や、ゴーヤを使ったお好み焼きの店がある。


商店街「サンクス平尾」には沖縄関連の店が数店入る。沢志商店には沖縄そば、豚の角煮「ラフティー」、さんぴん茶、豚肉の缶詰など沖縄から仕入れた食材がずらり。精肉店には豚足や豚のツラ、手作り豆腐の店には塩アゲ豆腐があり、トウガンなど沖縄の野菜を扱った店も。


ただ、サンクス平尾にはシャッターを下ろした店舗も目立つ。平尾本通商店街振興組合によると、30年ほど前は80店程度あったが、約10年前から少しずつ減り、現在は半分以下の約30店になった。


とはいえ、付近にはこのほかにも、沖縄を楽しめるスポットがある。商店街から500メートルほど離れたコンビニでは沖縄民謡がかかり、沖縄の商品が多数売られている。門柱にシーサーが置かれた家や、外壁に魔よけの石敢當(いしがんとう)を付けた家もある。


忘年会シーズン。沖縄に行ったつもりで、料理や演奏を堪能したり、周辺を散策したりしてみてはいかがですか?(鈴木洋和)



メモ


うるま御殿 大阪市大正区南恩加島2の7の27。電話06・6555・8111。11時半~14時、17時~23時半。月曜定休。喫煙可。夜にショーを見た人はチャージ500円。生演奏は20時、21時開始の2回。お客さんの入り具合で前後することも。


元OSK日本歌劇団トップスター 高世麻央さん


以前、OSKで琉球を舞台にした公演があり、勉強のため、初めて「うるま御殿」に行きました。一歩入れば、そこは沖縄。琉球舞踊は独特で難しいのですが、本物に触れ、感性が磨かれました。参加型で一緒に歌ったり踊ったり、お料理もおいしい。加えて皆さん、温かな人柄で、大好きになりました。以来、時間ができれば寄っています。大阪市内に沖縄を身近に感じられるエリアがあるのは、すごくすてきなことですね。


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