28日午前7時10分ごろ、大阪府吹田市山田北のホームセンター「コーナン千里山田店」付近から出火、鉄筋2階建て店舗延べ約3千平方メートルが焼け、午後1時現在、火の勢いは収まったものの消火活動が続いている。周囲に煙が立ち込め、隣接する介護施設や保育園の利用者、園児らが避難。吹田市消防本部によると、けが人や延焼の情報は確認されていない。
吹田のホームセンターで火災 けが人や延焼の情報なし
吹田署と市消防本部によると、店は1階が店舗で2階部分が駐車場。出火当時、店は開店前で客はいなかった。27日午後9時50分ごろ、店長が施錠して帰宅した際には異常はなかったという。
隣接する「もみの木千里保育園」は、1~5歳の園児7人を近くの建物に避難させた。園長の女性は、「爆発音がして、あっという間に煙が広がった。風上だったが、もし風向きが逆だったらどうなっていたか……」と不安そうに話した。介護老人保健施設「千里」の利用者ら約100人も一時避難した。女性職員(59)は「不安で、泣き出す人もいた。朝の薬もまだ」と困惑。入居者の女性(89)は朝食中に煙に気づいたといい、「窓の外が真っ黒だった」と話した。
吹田市教委によると、店舗近くの市立北山田小学校は運動場の使用を中止。給食後に全校児童535人を集団下校させるという。
関西電力によると、この火事の影響で午前7時20分ごろから約30分間、周辺の640軒の建物で停電が発生。近くに住む男性(69)によると、午前7時過ぎごろから異臭とともに煙が上がり、停電したという。男性は「いったん消えかけたように見えたのだが」と火の勢いに驚いていた。