八戸工業高等専門学校(青森県八戸市)の当時3年生の男子学生が昨年6月、橋の上から飛び降り自殺を図り、下半身不随になっていたことが、学校への取材でわかった。男子学生は「教師に裏切られた」などと記した遺書を残しており、学校を運営する国立高等専門学校機構が調査委員会を設けて学校の対応について調べる方針。
学校関係者によると、男子学生は人間関係のトラブルから学校に相談を持ちかけていた。しかし昨年6月、相談していた教師を名指ししたうえで「裏切った」と非難する遺書を残し、高さ約30メートルの橋の上から飛び降りた。一命は取り留めたが、脊髄(せきずい)損傷の重傷を負い、その後自主退学したという。
学校は朝日新聞の取材に対し、「まだ対応できない」と話している。