おかっぱ頭と丸めがねで誕生日を祝おう――。「没後50年 藤田嗣治展」(朝日新聞社など主催)を開催中の京都国立近代美術館(京都市左京区)で、藤田の誕生日にあたる27日、1日限りの「生誕祭」が開かれた。
同館に設けられたフォトコーナーで撮影した画像をお祝いメッセージとともにSNSに投稿するか、藤田のトレードマークだったおかっぱ頭と丸めがねで来場した人にポストカードが贈られた。付けひげを持ってきた本格派も登場。会場に用意されたかつらとめがねを装着しても「そっくりさん」認定されるとあって、110人が変身した。
兵庫県尼崎市の主婦榎園春香(えのきぞのはるか)さん(31)は、おかっぱ頭でひげを描いた長男の莞太(かんた)君(3)と来場した。サングラスのレンズ部分を外した丸めがねも持参し、記念撮影に臨んだ。「誕生日になんとしても来たくて。いい思い出になりました」と話した。
藤田嗣治展は12月16日まで。(向井大輔)