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1周回って27メートル上る 福井・滋賀県境のループ線

作者:佚名  来源:本站原创   更新:2018-12-1 12:59:02  点击:  切换到繁體中文

 

時紀行


かつて港町として栄えた福井県敦賀市と、滋賀県長浜市を結ぶ鉄路の開通は、明治時代の鉄道草創期にさかのぼる。134年の歴史を経て、JR北陸線の今につながる。これまでのルート変更で、山越えの鉄路が姿を消した。そこに今も思いを寄せる人々を訪ねた。


連載「時紀行」バックナンバー


【動画】(時紀行:時の余話)デゴイチを生み出したトンネル


11月中旬、夕闇に包まれた山の間を、JR北陸線の列車がゆっくりと進む。山の中腹からは、車窓の明かりと鉄路が描く大きな弧が見え、その先に福井県敦賀市の街並み、そして海が広がる。


敦賀駅から関西方面に向かう列車は、出発後数分でらせん状の線路にさしかかる。衣掛(きぬかけ)山(標高181メートル)を回る半径400メートルの「鳩原(はつはら)ループ線」だ。途中で2本のトンネルをくぐり、約27メートルの高低差を3分ほどで上っていく。


列車が一つ目のトンネルを抜けると、車窓には先ほど後にしたはずの敦賀の街並みが見える。二つ目のトンネルを出てようやくほぼ一周。列車は新疋田(しんひきだ)駅へ向かい、滋賀県の近江塩津駅へと抜ける。


港町・敦賀と、滋賀県長浜市が1本の鉄路で結ばれたのは1884年。開通から134年、ずっと同じルートではなかった。


理由は県境をまたぐ山越えの難所だ。1957年に新しいトンネルが完成し、それまでの鉄路は北陸線から柳ケ瀬線に名称を変え、支線として残った。


だが、その柳ケ瀬線もループ線開通の翌64年、廃線となった。「あの山線には明治以来の鉄道の歴史が詰まっています」。敦賀駅などに勤めた元国鉄職員の大野冨夫さん(82)は話す。消えた鉄路に今も思いを巡らせる人がいる。(八百板一平、写真は金居達朗)



馬蹄(ばてい)形のアーチをくぐると、入り口から差し込む光に、壁面のれんがが黒く輝いて見えた。足元に線路はないが、かつて蒸気機関車(SL)が走っていた証しだ。


福井県敦賀市刀根(とね)にある全長56メートルの小刀根トンネル。敦賀市教委によると、福井・敦賀と滋賀・長浜の間の山越えの鉄道が開通する3年前の1881年に完成した。当時の姿をとどめるものでは日本最古の鉄道トンネルだという。


線路をつなげたのは柳ケ瀬トンネル(全長1352メートル)だ。小刀根トンネルから3キロほど長浜側に、難工事の末完成した。柳ケ瀬トンネルには、伊藤博文が揮毫(きごう)した「萬世永頼(ばんせいえいらい)(万世永〈なが〉く頼む)」という石額が取りつけられた。



「柳ケ瀬越え」はSLの乗務員にとって命がけだった。1928年には柳ケ瀬トンネルで乗務員3人が窒息死する事故が起き、「魔のトンネル」とも呼ばれた。


国鉄の機関助士だった中瀬正さん(83)も20代の頃、このトンネルで真っ黒なばい煙に巻かれて窒息しそうになった。「とにかく息苦しい。もうだめだと思った」。傍らの石炭の山に顔を埋め、わずかな空気を吸った。元機関助士の桐畑民雄さん(84)は車輪を動かすピストン音を聞きながら、ボイラーに水を入れるタイミングを見極めた。「ボ、ボ、シュ、シュという音を指折り数えて、耐えた」


平川初枝さん(74)は子どもの頃、車掌だった父から連絡があると、線路そばの土手で列車を待った。父は都会で買ったパンや洋服の包みを投げ渡してくれた。「夢のようでした」


柳ケ瀬越えの線路が消えた後、小刀根トンネルは、明治期の貴重な鉄道遺産の一つとして、敦賀市指定文化財になった。柳ケ瀬トンネルは今も、県道の自動車用のトンネルとして使われている。



「愛の出発駅 Love Start Station」。鳩原ループ線の先にある新疋田駅の駅舎正面に掲げられた看板は、黄色の「愛」と「発」の文字が目を引く。敦賀高校の生徒が、駅がある愛発(あらち)地区の名にちなんで作った。


地元にあるループ線をアピールしようと考えた生徒たちは2017年、駅名を「愛発」に変えるように求める住民の活動を知り、交流を始めた。その後輩たちが引き続き、農家と一緒に野菜を育てるなどして、地域との関係を深めている。3年の山本美有さん(17)は「愛発の魅力を知る人の輪を広げたい」と話した。(文・八百板一平 写真・金居達朗)


あの時この時


JR新疋田駅(福井県敦賀市疋田)は1957年に開業した。駅名は、地名と北陸線のルート変更で64年に廃止になった柳ケ瀬線(旧北陸線)の疋田駅にちなむ。


新疋田駅の周辺には鉄道写真の撮影スポットが多く、2006年に建てられたログハウス風の駅舎内には、鉄道ファンが撮影した特急などの写真が所狭しと貼られている。また、県立敦賀高校の生徒らが制作したハート形のイルミネーションは、12月25日までの午後5~9時に点灯し、冬の駅の夜景を彩る。


一方、疋田駅の跡地には、ホームの石積みの一部が残っている。地元の疋田区が、住民が保管していた写真をもとに再現した駅名標もある。


スポット


◆小刀根トンネルと柳ケ瀬トンネル 小刀根トンネルは随時見学できる。柳ケ瀬トンネルは自動車用。大型車、歩行者、自転車は通行不可。


◆敦賀鉄道資料館(旧敦賀港駅舎) 線路の実物資料などで敦賀の鉄道の歴史を紹介。列車模型も展示されている。午前9時~午後5時、月曜休館。無料。福井県敦賀市港町1の25。電話0770・21・0056


◆長浜鉄道スクエア 1882年に完成した現存する日本最古の駅舎「旧長浜駅舎」や柳ケ瀬トンネルの石額などがある。大人300円、小中学生150円。午前9時半~午後5時。滋賀県長浜市北船町1の41。電話0749・63・4091



 

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