私立富士学苑高校(山梨県富士吉田市)は1日、部員に体罰を加えたとして女子バスケットボール部の男性監督(63)を解任し、停職の懲戒処分にしたと発表した。同部は全国高校選手権大会に23回出場した強豪校で、監督は1988年から指導にあたっていた。
学校によると、監督は2016~18年、練習試合でミスなどをした複数の部員の背中やすねを足で蹴ったり、「殺すぞ」と暴言を浴びせたりした。また、夏の屋外でのランニング中には「熱中症になれ」と発言したほか、練習時に至近距離からボールをぶつける行為もあったという。現在の部員は計24人。
11月に匿名の通報があり、調査したところ監督らは体罰を認めたという。臨時の保護者会で経緯を説明した後、記者会見した後藤茂校長は「体罰は許されるものではない。大変申し訳ありません」と謝罪した。
野球部でも13年、監督(当時56)が体罰をしていたとして、日本学生野球協会から謹慎処分を受けている。(野口憲太)