大阪府は、府内の公立小中学校への携帯電話やスマートフォンの持ち込みを来年度から認める。原則禁止だったが、大阪北部地震を機に見直し、登下校中の災害時などに子どもと保護者の連絡手段を確保できることを重視した。校内では引き続き使用禁止とする。持ち込みを許可するかどうかの判断は各学校に委ねられる。
携帯電話(スマホを含む)の持ち込みについて、文部科学省は「教育活動に直接必要のない物」として都道府県教委に通知し、原則禁止としている。大阪府でも公立小中学校への持ち込みを禁止してきた。通院が必要な児童など、やむを得ない場合に保護者が申請して学校が許可すれば、例外として認めている。私立では、緊急時の連絡手段として持ち込みを認めている中学校もある。
大阪北部地震は、今年6月18日午前7時58分に発生。女子児童が倒壊したブロック塀の下敷きになり死亡した。通学時間帯だったことから、保護者から「子どもの安全がすぐに確認できなかった」などの声が各地の学校に寄せられ、府が方針を見直した。
課題は、校内での携帯電話の保…