今年のノーベル賞の授賞式が10日、スウェーデンの首都ストックホルムなどであった。がん治療薬の開発につながる発見をした本庶佑(ほんじょたすく)・京都大特別教授(76)らに医学生理学賞が授与された。
本庶さん生んだ研究室 ノーベル候補の師に学んだことは
弟子は直立不動、記者も怒られた 本庶さん怖い人?
がん細胞が免疫にブレーキ 本庶さん発見のPD-1とは
本庶さんは、免疫のブレーキ役となる分子を見つけ、それをがん治療に生かす方法を提案。新しいタイプのがん治療薬「オプジーボ」などの開発につながり、がん治療に革命をもたらしたことが評価された。
授賞式には紋付き羽織はかま姿で出席。ノーベル博物館によると、和装で授賞式に出るのは1968年に日本人として初めてノーベル文学賞を受けた川端康成(1899~1972)以来、2人目という。
一方、平和賞はノルウェーのオスロで授賞式があり、紛争下の性暴力撲滅に向け尽力したイラクの少数派ヤジディ教徒ナディア・ムラドさん(25)、アフリカ中部のコンゴ民主共和国の婦人科医デニ・ムクウェゲさん(63)に贈られた。(ストックホルム=合田禄)