サーフィンをさかんにする人は納豆アレルギーになりやすいとする調査結果を、横浜市立大付属病院の猪又直子准教授(皮膚科)らがまとめ、日本アレルギー学会の雑誌に発表した。サーファーに食物アレルギーをもたらす原因が、海中に潜んでいた。
納豆アレルギーは、食べてすぐに症状が起きやすい一般的な食物アレルギーと違い、じんましんや息苦しさといった症状が食べて半日くらいたってから起こるのが特徴という。重症になりやすく、何が原因かがわかりにくかった。
猪又さんは、病院で受診して納豆アレルギーとみられた患者の経緯を調べるうち、なぜかサーフィン経験者が多く、しかもサーファーに人気の神奈川・湘南と近隣の住民が多いことに気付き、研究を始めた。
2015年11月から16年12月にかけて、食物アレルギーと診断された140人について調べた。納豆アレルギーだった13人のうち、11人がサーフィン経験者で、1年間にサーフィンをする回数が多いほど、納豆アレルギーの人も多くなる傾向だった。
一方、納豆以外の食物アレルギ…