ノーベル平和賞の授賞式があったノルウェーのオスロで10日夜、性暴力撲滅に尽力して今年の受賞者となったコンゴ民主共和国の婦人科医、デニ・ムクウェゲさん(63)とイラクのヤジディ教徒、ナディア・ムラドさん(25)の活動をたたえる大勢の市民がたいまつを掲げて行進した。晩餐(ばんさん)会の会場になっていたホテルのバルコニーから2人が顔を出すと、大きな歓声が上がった。
パレードに参加した大学生、ミレーさん(21)は、両親がコンゴ出身でオスロに移住した。「性暴力の問題は、長年国際社会で放置されてきた。彼らの受賞でこの問題にようやく光が当たった。一緒に性暴力撲滅に向けて闘いたい」と話した。(オスロ=石原孝)